監督日記 ④

2011年10月5日

9月は、中旬に「脱原発1000万人アクション」に関連して、私の写真展と二つの講演会を企画していただいた。また10月1日には、助成金をいただいている高木基金の中間報告会があり、写真パネルの準備や、映像の編集などでてんてこ舞いだった。その合間をぬって、青森、福島、東京での集会の取材、撮影に行った。

9月19日の6万人集会では、私の親しい友人でもある福島の武藤類子さんのスピーチが、とりわけ感動的でした。

講演会及び高木基金の報告会の様子は、USTREAMで見れますので、そちらに譲ります。企画して下さったみなさん、関わって下さったみなさん、ゲストスピーカーのみなさん、お疲れさまでした。青森、福島の生の声を聞いてもらうよい機会だったと思います。ありがとうございました。

10月10日

9月下旬に、機会があり福島第1原発の20キロ圏内に入った。詳細は映画に譲るとして、借りていった放射線測定器の値が原発に近くなるにつれて、どんどん上がっていく。ある場所の雨どいの下では、62マイクロシーベルトをカウントしたのには、さすがにこの地域の凄まじい汚染に唖然とした。商店街にはひと一人姿が見えず、猫が一匹うろついていた。

帰宅直後は普段通りだったので、気に留めなかったのだが、しばらくしてから眠気とだるさとすごい頭痛が襲ってきた。原因は特定できないが、さすがに不安になり、友人知人からのアドバイスに従い、抗酸化と排毒効果があると言われるものを意識してとるようにした。毎日高線量の放射能にさらされている福島の人たちは、いかばかりなものか、と心が痛む。

10月13日

山形からの帰りの新幹線。最終日だけしか行けなかったが、映画の勉強のために、山形国際ドキュメンタリー映画祭に行ってきた。最終日は受賞作品の上映で、私は4本を見た。中国映画2本、チリ1本、アメリカ1本である。午後一で見た長編ものは、申し訳ないけどお昼寝タイムだった。

私が見た中で一番よかったのは、チリの「光、ノスタルジア(邦題)」で、チリで盛んな天文学とかつての虐殺を扱った映画。映像の美しさと迫力が素晴らしい。虐殺という重いテーマを、宇宙と人間存在にからめ、最後に希望を見せてくれて救われた。

青森も福島も本当に美しいところ。私もたくさんの美しい風景をみんなに見せたい。人間は自然の一部であることの感覚と感動を呼び覚ましたい。自然を汚すことは、自分たちを汚すことなのだから。

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