監督日記 ③

2011年9月14日 只今、青森に向かう新幹線の中です。明日六ヶ所村で行われる返還高レベルの取材に行きます。たとえこの先、日本にも脱原発が実現したとしても、何10万年間も管理が必要な核のゴミをすでに大量に産み出してしまっている。この現実とどう向き合うのか。

9月15日 六ヶ所村むつ小川原港での、イギリスからの返還高レベル放射性廃棄物の陸揚げを取材。

7月末イギリスを出港した輸送船は、今朝午前7時に接岸、放射線漏れなどがないか検査後に陸揚げされ、専用トレーラーに乗せて、核燃施設サイトに運ばれます。

青森県内や宮城、東京から約30人が抗議行動に集まっています。

かなり時間がかかっています。今日は気温もぐんぐん上がり、午前中で電光表示版が32℃となっています。

撮影の合間をぬって、泊の坂井留吉さん宅に、ご焼香にうかがいました。先日亡くなられた坂井さんは、「核燃から漁場を守る会」のリーダー格として活躍されました。イカの時期に行けば、「ホレ、持ってけ!」と庭で干している一夜干しのイカを縄からはずしてくれました。
私は坂井さんの実直な漁師さんとしての生き方、行動に、いつもカッコいいなぁ~と思っていました。その漁師としての誇りが、坂井さんに生涯反核燃を貫き通させたのだと思います。
坂井さん、ご苦労様でした。そしてありがとうございました。

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