監督日記 ①

2011年8月20日  今日から青森・関東合同会議&下北半島ツアーだ。朝東京駅から女3人で乗り込む。私以外は缶ビール片手に登場で、強者たちに圧倒される。
夜の合同会議はユーストリーム生中継初体験を試みる。みんな緊張した面もちながら結構楽しんでいる様子。結局中継は失敗に終わったが、予行練習として充分だった。中継担当の田舎のプレスリークン、ありがとう!

8月21日 下北バスツアーでは、昨日は六ヶ所原燃PRセンター見学、花とハーブの里の菊川慶子さん、今日はむつ市中間貯蔵施設と現地で反対運動をされてこられた野坂庸子さんとお仲間の方々、大間原発と土地を売らずに反対を貫いた熊谷あさ子さんの意志を受け継いだ娘の小笠原厚子さんにお会いした。
六ヶ所の北隣の東通原発も含め、本当に下北は原子力半島にされてしまった。それでも、現地で声を上げ続けている人たちがいるということに、あらためて感嘆する。このことを多くの人に伝えたい。

8月22日  下北ツアー最終日。2泊とも温泉は大好評。とりわけ下風呂温泉の白濁の湯と、夕飯の生ウニ、大間のマグロは大絶賛!この幸せはやっぱり青森ならではだよね。
運転手してくれた農家の荒木さん。サプライズで、ハウスの真っ赤に熟したトマトをもぎ取りさせてくれました。みんなかぶりつき~。福島からの参加者にはたくさんのトマトのお土産付きとなりました。
青森のみなさん、温かい受け入れ、ありがとう。下北は厳しい状況ではあるけれども、集いのあまりの楽しさに全会一致でツアーの恒例化を決定。次回も楽しみですね~。

8月30日~31日  撮影を担当してくれている若者2人と福島取材へ。今回は郡山の「安心安全を求めて行動する会」の座談会風景と、この映画のメインのお一人であるIさん親子の日常風景の撮影だった。

「…行動する会」は、地元のお母さんたちが、高い放射線量の中で暮らさなければならない日常の不安や悩みを話し合う場を作ろうと発足させた。福島の人たちの生の声がここにある。
「福島ボイス」という地元の女性たちの声を集めblog.livedoor.jp/jim_net/archives/52172704.htmlで流しているので、是非こちらもご覧下さい。

Iさんは、小学一年と一才半の女の子のお母さんだ。放射線量の高い郡山で、可能な限り子供たちを被曝から守ろうと毎日必死だ。この夏休みには、お父さんを郡山に残し、母子で松本に保養に行っていた。2学期になって郡山に戻ってきたが、このままでよいのか割り切れない気持ちを抱えて暮らしている。

多くの親たち子どもたちが放射能にさらされながら、福島で暮らしている。一方、東京新聞掲載の共同通信アンケートによると、原発事故後、福島県から県内外に転校・転園した小中学生と幼稚園児は1万7651人にものぼり、うち7割超が放射線を理由としているという。原発は人のつながりをも引き裂いていく。

9月6日  Tクンに映像編集ソフトの使い方を教えてもらう。なんたって映画制作初体験。映像編集などまったくの未体験だ。「難しいです!」というTクンの言葉に覚悟を決めて臨んだ私だったが、m2tをm2tsにどうやって変換するかなど、あまりのややこしさに投げ出したくなった。16日の1000万人アクション関連イベントで、短いプロモーションビデオを上映する予定。あと10日しかない。間に合うかな~。あせっています。

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コメント

  1. 青森市民ジャーナリストチームどタッグ組むべし♪農♪
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